平成29年度(第110回)歯科医師国家試験問題|午後41問〜午後60問
第110回国家試験 B31
41歳の男性。顔面の非対称と話しづらいことを主訴として来院した。昨日、起床時に右側顔面部の異常に気付いたという。初診時の口角挙上時と口唇閉鎖時の顔貌写真を示す。 発音の際に障害される可能性のある音はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B32
73歳の女性。左側耳前部の痛を主訴として来院した。昨夜、階段から転落してオトガイ部を強打したという。初診時のエックス線写真を示す。 適切な治療はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B33
47歳の女性。前歯部欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。初診時の研究用模型の写真と模型にある操作を行った写真を示す。 この操作の目的で正しいのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B34
21歳の女性。強度の歯科治療恐怖症で、亜酸化窒素吸入鎮静下での抜歯が計画された。アドレナリン添加2%リドカイン塩酸塩1.8mLを用い浸潤麻酔を行ったところ、呼吸困難、四肢のけいれん及び意識混濁が観察された。血圧は120/82mmHg、脈拍数78/分、呼吸数24/分、SpO2 99%で、動脈血液ガスはpH7.55、PaCO2 28Torr、PaO2 280Torrであった。 考えられるのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B35
45歳の女性。顎関節部の痛みを主訴として来院した。1年前に開口時の雑音を自覚したが、2か月前から雑音が消失し痛みが出てきたという。顎関節部に開口時痛を認める。開閉口位のMRI プロトン密度強調像を示す。 関節円板の位置の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B36
85歳の男性。摂食・嚥下障害を主訴として、訪問歯科診療の依頼があった。半年の間に10%の体重減少を示し、歩行は困難である。患者の舌上には食物残渣がみられる。訪問時の下肢の写真を示す。 この患者の状態を示すのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B37
9歳の男児。右側臼歯部の咀嚼困難を主訴として来院した。検査の結果、まず上顎右側第一大臼歯の開窓を行うこととした。初診時の口腔内写真とエックス線写真を示す。 次に行うのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B38
6歳の女児。食事が摂りにくいことを主訴として来院した。1か月前に咬合面の変色に気付いたがそのままにしていたところ、3日前から食事時に痛みが生じ始めたという。上顎左側第二乳臼歯の動揺度は2度であった。初診時の口腔内写真とエックス線写真を示す。 まず行うのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B39
37歳の女性。下顎前歯部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。1か月前にかかりつけ歯科医で下顎前歯を抜去されたが、改善しないという。初診時のエックス線写真、CT及び生検時のH-E染色病理組織像を示す。 診断名はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B40
8歳の男児。前歯部の咬み合わせの異常を主訴として来院した。家族に同様の咬み合わせはいないという。他に特記すべき病歴はない。初診時の顔面写真と口腔内写真を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。 矯正治療に用いるのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B41
37歳の男性。上顎右側中切歯部のブラッシング時の出血を主訴として来院した。歯周炎と診断し、ブラッシング指導と歯肉縁上スケーリングを行った。処置前と処置3週後の口腔内写真を別に示す。 1⏌部に生じた変化の組合せで最も考えられるのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B42
19歳の女性。反対咬合を主訴として来院した。術前矯正治療後に顎矯正手術を行うこととした。術前矯正中の口腔内写真、頭部エックス線規格写真及び手術中の写真を示す。 行っている手術はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B43
38歳の男性。下顎左側第二大臼歯の食事中の鈍痛を主訴として来院した。2年前から同部に痛みを感じていたが、そのままにしていたという。探針で齲窩を触診すると出血し、歯髄電気診で生活反応を認めた。初診時の口腔内写真とエックス線写真を示す。 考えられるのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B44
35歳の男性。下顎右側第一小臼歯の冷水痛を主訴として来院した。コンポジットレジンインレー修復を行うこととした。完成した修復物の写真とその装着過程の写真を示す。 装着の手順で正しいのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B45
65歳の女性。下唇と口腔粘膜の着色を主訴として来院した。5年前から気になっていたがそのままにしていたという。家族歴でも弟に同様の症状が認められる。初診時の口腔内写真を別に示す。血液検査の結果を表に示す。 合併している可能性が高いのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B46
71歳の男性。下の前歯が見えないことを主訴として来院した。7年前に部分床義歯を製作したが、現在は使用していないという。暫間義歯を製作することとした。初診時の閉口時と開口時の口腔内写真を示す。 前歯の被蓋を決める際に参考となるのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B47
57歳の男性。上顎左側歯肉の腫瘤を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、痛みがないためそのままにしていたところ、徐々に大きくなってきたという。鼻漏や頸部リンパ節の腫脹はない。初診時の口腔内写真、エックス線写真、CT及び生検時のH-E染色病理組織像を別に示す。 行うべき処置はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B48
2歳10か月の男児。下顎乳前歯部の歯肉の異常を主訴として来院した。2か月前に転倒して下顎左側乳側切歯が挺出したため、近医で整復固定処置を受けたという。腫脹部に波動を触れる。自発痛はないが咬合痛がある。初診時の口腔内写真とエックス線写真を別に示す。 消炎後に行う処置はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B49
28歳の女性。下顎右側中切歯部歯肉の審美不良を主訴として来院した。矯正治療の既往がある。まず歯周基本治療を行った。再評価時の口腔内写真とエックス線写真を示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 適切な治療はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B50
70歳の男性。鼻下部の無痛性の腫脹を主訴として来院した。10年以上前から自覚しており、緩徐に増大してきたという。初診時のMRI T1強調像と脂肪抑制T2強調像及び超音波検査の画像を示す。 考えられるのはどれか。1つ選べ。