平成29年度(第110回)歯科医師国家試験問題|午後21問〜午後40問
第110回国家試験 B11
9歳の女児。歯の交換が遅いことを主訴として来院した。他に特記すべき疾患はない。初診時の口腔内写真とエックス線写真をA,Bに示す。 未萌出の永久歯(先天欠如歯を除く)はどれか。画像内の選択肢(a,b,c,d,e)から1つ選べ。
第110回国家試験 B12
82歳の女性。上下顎全部床義歯の不適合を主訴として来院した。リラインでの対応は不可能と判断し義歯を新製することとした。義歯製作過程の写真を別に示す。 本操作の目的と同様なのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B13
53歳の男性。上顎左側臼歯部の腫脹と出血を主訴として来院した。6年前に同部の加療を受け、メインテナンス期間中は良好に経過していたが、2か月前からブラッシング時の出血を自覚しているという。プロービング前後の口腔内写真とエックス線写真を別に示す。
診断はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B14
53歳の男性。上顎左側臼歯部の腫脹と出血を主訴として来院した。6年前に同部の加療を受け、メインテナンス期間中は良好に経過していたが、2か月前からブラッシング時の出血を自覚しているという。プロービング前後の口腔内写真とエックス線写真を別に示す。
追加する検査はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B15
72歳の女性。上顎左側側切歯の歯肉の異常を主訴として来院した。6か月前に根管治療を受けたという。打診痛と根尖部歯肉圧痛を認め、プロービングデプスは全周2mmであった。初診時の口腔内写真、エックス線写真及び追加撮影した歯科用コーンビームCTを別に示す。 歯科用コーンビームCTで新たに得られた所見はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B16
78歳の女性。両側の下顎犬歯の歯冠破折による義歯不適合を主訴として来院した。検査の結果、3⏉3の補綴処置後にオーバーデンチャーを製作することとした。作業模型の写真を別に示す。 維持力の増強を目的として適用可能な装置はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B17
49歳の女性。慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療を行い、下顎右側第一大臼歯は予後不良と判断し抜去した。再評価の結果、下顎右側第二大臼歯に歯周外科治療を行うこととした。術中の口腔内写真、エックス線写真及び器具の写真を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。 丸印で示す部分の処置に使用する器具はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B18
50歳の女性。下顎右側第一小臼歯修復物の破折を主訴として来院した。2日前に硬いものを嚙んだときに破折したという。エアーで一過性の疼痛を認める。患者は同じ材料での修復を希望している。間接修復を行うこととした。初診時の口腔内写真とエックス線写真を別に示す。 窩洞形成で留意すべきなのはどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B19
59歳の女性。上顎左側第一大臼歯の歯肉腫脹を主訴として来院した。1週前に食事中に激痛があり、その後歯肉が腫脹してきたという。初診時の口腔内写真と補綴装置除去後のエックス線写真を別に示す。 適切な治療はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B20
9歳の男児。歯の審美不良を主訴として来院した。色調と粗造感は萌出時から変化していないという。軽度の冷温痛がみられるが、自発痛はない。熱性疾患が原因として疑われた。歯牙の形成過程と時期の組み合わせについて正しいものはどれか。2つ選べ。(改)
第110回国家試験 B21
12歳の男児。言語異常を主訴として来院した。幼少時に口蓋裂の手術を受け、その後言語治療を受けていなかったという。鼻咽腔内視鏡検査で鼻咽腔閉鎖不全と診断された。/ア/発声時の鼻咽腔内視鏡検査の画像と治療に用いたを別に示す。 装置の調整に有用な検査法はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B22
75歳の男性。上顎右側中切歯と側切歯の審美不良を主訴として来院した。6か月前から気付いていたが強い痛みがないのでそのままにしていたという。エアーで一過性の痛を認めるが、他に症状はない。検査の結果、修復処置を行うこととした。初診時の口腔内写真を別に示す。 適切な修復材料はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B23
1歳8か月の男児。上顎前歯部の白濁を主訴として来院した。母親は仕上げ磨きを夕食後に実施しているが、就寝時に哺乳瓶で授乳しているという。初診時の口腔内写真を示す。 指導すべき内容として適切なのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B24
60歳の女性。咀嚼時の下顎顎堤粘膜の疼痛を主訴として来院した。上下顎全部床義歯は2年前に製作したが、何度調整を繰り返しても痛が軽減しないという。検査の結果、インプラント治療を行うこととした。治療法の説明に用いた模型の写真を示す。 AがBに比べて優れているのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B25
15歳の男子。下顎小臼歯部の萌出遅延を主訴として来院した。検査の結果、上顎の劣成長に伴う反対咬合が認められる。精神発達は正常であるが、身長が低く肩幅が狭い。初診時のエックス線写真を示す。 疑われる疾患はどれか。1つ選べ。
第110回国家試験 B26
7歳の男児。前歯部の反対咬合を主訴として来院した。前歯の萌出交換後に気付いたという。上下顎中切歯に早期接触が認められた。初診時の顔面写真、口腔内写真及びエックス線写真を別に示す。 セファロ分析の結果を図に示す。 適用する矯正装置はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B27
80歳の男性。入れ歯を口に入れられなくなったことを主訴として来院した。上下顎全部床義歯は10年前に製作し、問題なく使用していたが、最近口角部に疼痛を自覚していたという。副腎皮質ステロイド軟膏を処方したが、逆に悪化し、疼痛のため口が開けにくく、入れ歯を入れることが困難になったため再来院した。 再来院時の開口時の写真を示す。 適切な対応はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B28
70歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。検査の結果、上下顎全部床義歯を新製することとした。印象採得操作中の上顎個人トレーの写真を示す。 矢印で示す部分の筋形成で行うのはどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B29
8歳の男児。左側唇顎口蓋裂で生後すぐに口唇形成術と口蓋形成術を受けた。今回自家骨の移植手術を行うこととなった。術中の写真を示す。 手術の目的はどれか。2つ選べ。
第110回国家試験 B30
63歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。1か月前に上顎左側のプロビジョナルブリッジを近医にて装着したが、すぐに破折し脱離を繰り返すという。肝硬変による出血傾向(血小板48,000/μL)を認める。初診時の口腔内写真とエックス線写真を示す。 咬合の安定のために上顎歯列に対してまず行うべき補綴処置はどれか。1つ選べ。