令和元年度(第113回)歯科医師国家試験問題|午後-59問〜午後-40問
第113回国家試験 A61
68歳の女性。食事時の咀嚼困難を主訴として来院した。8年前に上下顎全部床義歯を製作し問題なく使用していたが、2週前か咀嚼時の義歯床下粘膜の疼痛を自覚するようになったという。診察の結果、新義歯を製作するため、概形印象を採得することとした。ある処置の操作中の写真(別冊No.17A)と操作後の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.17B)を別に示す。
この処置の目的はどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A62
20歳の男性。上の前歯が出ていることを主訴として来院した。上顎のarch length discrepancy ー2mm 、total discrepancy はー3mmであった。診断の結果、上顎両側第一小臼歯と下顎両側第三大臼歯を抜去して矯正歯科治療を行うこととした。初診時の顔面写真(別冊No.18A)、口腔内写真(別冊No.18B)、エックス線画像(別冊No.18C)及び側面頭部エックス線規格写真(別冊No.18D)を別に示す。セファロ分析の結果を図に示す。
適切な装置はどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A63
75歳の女性。左側舌縁部の腫瘤を主訴として来院した。3か月前に気付いたが、大きさに変化がないのでそのままにしていたという。腫瘤は無痛性で弾性軟である。初診時の口腔内写真(別冊No.19A)とMRI(別冊No.19B)を別に示す。
まず行うべき対応はどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A64
咬み合わせの異常を訴える患者に行った手術時の写真(別冊No.20)を別に示す。
術中損傷によって、上顎骨の壊死を起こす危険性があるのはどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A65
45歳の女性。上顎左側第一小臼歯の審美不良を主訴として来院した。1年前に全部金属冠を装着したが、最近になって気になってきたという。診察の結果、陶材焼付冠を装着することとした。口腔内で調整後のクラウンの写真(別冊No.21A)と器具の写真(別冊No.21 B)を別に示す。
丸印で囲んだ構造物の除去・研磨後に使用するのはどれか。3つ選べ。
第113回国家試験 A66
12歳の男児。右側頬部の膨隆を主訴として来院した。左側唇顎口蓋裂に対する手術の既往があり、矯正歯科治療を受けている。両側頬部に骨様硬の膨隆を触知する。母親も同じ疾患で治療を受けたという。初診時の顔貌写真(別冊No.22A)、エックス線画像(別冊No.22B)、歯科用コーンビームCT(別冊No.22C)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.22D)を別に示す。
この疾患でよくみられるのはどれか。3つ選べ。
第113回国家試験 A67
10歳の女児。他院で永久歯の本数が少ないことを指摘され紹介により来院した。3歳児歯科健康診査では異常は指摘されていない。 初診時の口腔内写真(別冊No.23A)とエックス線画像(別冊No.23B)を別に示す。
欠如している永久歯はどれか。1つ選べ。
ただし、 智歯は含めない。
第113回国家試験 A68
42歳の男性。右側顎下部の腫脹を主訴として来院した。3年前から食事時に腫脹と疼痛を繰り返しているという。検査の結果、口腔外から手術を行うこととした。初診時の顔貌写真(別冊No.24A)、エックス線画像(別冊No.24B)及びCT(別冊No.24C)を別に示す。
手術の前に患者に説明すべき術後合併症はどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A69
下顎の歯列単独で決定するのはどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A70
58歳の男性。上顎右側第一小臼歯と第二小臼歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。30年前に直接修復を受けたが、1か月前から気になっているという。検査の結果、修復物を除去後、メタルインレー修復を行うこととした。初診時のロ腔内写真(別冊No.25A)とエックス線画像(別冊No.25B)を別に示す。
修復物除去時の対応で適切なのはどれか。3つ選べ。
第113回国家試験 A71
5歳の男児。齲蝕治療を希望して来院した。固いものを食べたがらないという。検査の結果、すべての下顎乳臼歯を保存不可能と診断し、抜去することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)とエックス線画像(別冊No.26B)を別に示す。
抜去後に用いる装置で適切なのはどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A72
35歳の男性。下顎左側第二大臼歯のクラウン脱離を主訴として来院した。診察の結果、クラウンを再製作することとした。支台歯形成後に行ったある操作の写真(別冊No.27)を別に示す。
次に行うのはどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A73
反対咬合を特徴とするのはどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A74
69歳の女性。舌の痛みを主訴として来院した。半年前から疼痛の出現と消退を繰り返しているという。初診時の口腔内写真(別冊No.28)を別に示す。
適切な対応はどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A75
2種類の有床義歯の写真(別冊No.29A、B)を別に示す。
29Bと比較した29Aの長所はどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A76
全身麻酔の際に、気管挿管や切開に伴う交感神経活動の亢進を抑制する目的で投与するのはどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A77
歯のフッ素症の特徴はどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A78
歯髄の加齢変化はどれか。2つ選べ。
第113回国家試験 A79
下顎両側欠損部にインプラントを埋入後、両側遊離端義歯を装着した。インプラント埋入後の写真(別冊No.30A)と義歯装着時の写真(別冊No.30B)を別に示す。
インプラント埋入の目的はどれか。1つ選べ。
第113回国家試験 A80
23歳の男性。歯肉の痛みと出血を主訴として来院した。2日前から自覚していたがそのままにしていたところ、昨夜から痛みが増悪してきたという。体温は38.0℃で、強い口臭と全身の倦怠感がある。エックス線検査の結果、歯槽骨の吸収は認められなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.31)を別に示す。
患部の洗浄とともに行うべき対応はどれか。1つ選べ。