令和3年度(第115回)歯科医師国家試験問題|午後101問〜午後120問
第115回国家試験 C41
68歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。下顎のオーバーデンチャーは3年前から装着しているが、最近残根が痛くて噛めないという。診察の結果、義歯床下の543┬34は保存不可能と診断し抜歯した。抜歯2週後と6週後の下顎顎堤の写真(別冊No.12A、B)を別に示す。
下顎義歯への対応として正しいのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C42
39歳の女性。口蓋の腫瘤を主訴として来院した。かかりつけ歯科医で指摘されたという。触診では弾性軟で、圧痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.13A)、造影CT(別冊No.13B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.13C)を別に示す。
診断名はどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C43
意欲低下や無関心といった性格変化や、自己中心的で短絡的な行動異常を特徴とするのはどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C44
地域包括ケアシステムでの互助に相当するのはどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C45
酸化亜鉛を含むのはどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C46
口腔乾燥の原因とその機序の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C47
12歳の男児。前歯の歯並びが悪いことを主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.14A)とエックス線画像(別冊No.14B)を別に示す。
認められるのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C48
口臭の減弱効果を有するのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C49
服用により要介護高齢者の転倒リスクが高くなるのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C50
わが国の1965年、1980年、2020年(推計)、2040年(推計)及び2065年(推計)の人ロピラミッド(別冊No.15)を別に示す。
2020年はどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C51
75歳の男性。食事中の上顎義歯による口蓋部の痛みを主訴として来院した。使用中の義歯は5年前に装着したという。診察と検査の結果、義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.16)を別に示す。
疼痛に対する処置を行う時期はどれか。3つ選べ。
第115回国家試験 C52
疾患と出血傾向の原因の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C53
17歳の男子。転倒による上顎前歯の歯冠破折を主訴として来院した。受診後直ちに受診したという。└1には自発痛はなく、共に歯髄電気診で生活反応を示した。初診時の口腔内写真(別冊No.17 A)とエックス線画像(別冊No.17B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
1┘と└1に行う処置の組合せで正しいのはどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C54
60歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3年前に下顎義歯を装着したが、1か月前から義歯の遠心側が食事中に浮き上がるようになったという。7┐は保存不可能と診断して抜歯し、抜歯窩治癒後に義歯を新製することとした。初診時のロ腔内写真(別冊No.18A)と下顎義歯の写真(別冊No.18B)を別に示す。
新義歯製作にあたり旧義歯から改善すべきなのはどれか。3つ選べ。
第115回国家試験 C55
学童期における歯肉退縮の好発部位はどれか。1つ選べ。
第115回国家試験 C56
32歳の男性。下顎左側臼歯部のブラッシング時の痛みと冷水痛を主訴として来院した。2年前から自覚していたがそのままにしていたという。歯周基本治療後の再評価時のプロービング深さはすべて3mm以下であったが、症状が改善されなかったため、歯周外科治療を行った。初診時と術後5か月の口腔内写真(別冊No.19A、B)を別に示す。
本症例で行った歯周外科治療はどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C57
象牙質知覚過敏症に有効なのはどれか。2つ選べ。
第115回国家試験 C58
上顎腫瘍切除後、左側口蓋部の広範欠損を有する患者の口腔内写真(別冊No. 20A)、ある装置の粘膜面観の写真(別冊No.20B)及び装置装着後の口腔内写真(別冊No.20C)を別に示す。
この装置により改善されるのはどれか。3つ選べ。
第115回国家試験 C59
85歳の女性。上顎右側臼歯部の咬合痛を主訴として来院した。軽度認知症の状態で過去にインレーを誤飲したことがあるという。4┘と6┘の根管治療を行った後、同部の金属冠を製作した。完成後の金属冠の写真(別冊No.21)を別に示す。一連の治療過程を図に示す。
本症例において、矢印で示す構造を取り除く時期はどれか。適切と考えられる選択肢を2つ選べ。(改)
第115回国家試験 C60
82歳の女性。最近むせるようになったことを主訴として家族と来院した。7年前から認知症と診断され、現在全介助であるという。1年前から食事に時間がかかるようになり、最近ではお茶でよくむせるという。誤嚥性肺炎の既往はない。口腔清掃状況は良好であった。初診時の摂食姿勢の写真(別冊No.22A)ととろみをつけた飲み物の摂食指導後の姿勢の写真(別冊No.22B)を別に示す。
指導後はむせずに嚥下できた。次に行うのはどれか。1つ選べ。