令和3年度(第115回)歯科医師国家試験問題|午後41問〜午後60問

第115回国家試験 B71

70歳の男性。嚥下機能評価のため往診を依頼された。2日前に就寝後2時間で息苦しくなって目が覚め、ベッド上で起き上がると楽になったという。訪問時、意識は清明で、呼吸困難、喘鳴、咳嗽を呈した。心音聴診で雑音を認め、胸部聴診で両側呼吸音の低下はなく、両下肺に水泡音を聴取した。直ちに救急車を要請した。その時の生体モニタの画面(別冊No.32)を別に示す。
救急要請した理由はどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B72

流涎がみられるのはどれか。2つ選べ。

第115回国家試験 B73

ある装置の写真(別冊No.33)を別に示す。
両側シース挿入時における大臼歯の移動様式の組合せ(右側ーーー左側)で正しいのはどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B74

化学的プラークコントロールに用いるのはどれか。2つ選べ。(改)

第115回国家試験 B75

エナメル質の表層下脱灰について正しいのはどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B76

バーの写真(別冊No.34)を別に示す。
用途はどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B77

細胞質がH-E染色で好酸性を示すのはどれか。2つ選べ。

第115回国家試験 B78

顎関節症の誘因となるのはどれか。3つ選べ。

第115回国家試験 B79

無歯顎様顔貌の特徴はどれか。3つ選べ。

第115回国家試験 B80

53歳の女性。上顎左側前歯部の歯肉腫脹を主訴として来院した。1か月前から歯肉が腫れてきたという。└12に自発痛はないが、打診痛と根尖部歯肉の圧痛がある。診察の結果、└12に歯根尖切除術を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.35A)と術中の口腔内写真(別冊No.35B)を別に示す。
この後、縫合までに使用するのはどれか。3つ選べ。

第115回国家試験 B81

60歳の女性。上顎左側臼歯部の違和感を主訴として来院した。2年前から自覚していたがそのままにしていたという。診察と検査の結果、慢性歯周炎と診断し歯周基本治療を行った。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)とエックス線画像(別冊No.36B)を別に示す。再評価時の歯周組織検査結果の一部を表に示す。
└6に対する治療方針として考えられるのはどれか。2つ選べ。

第115回国家試験 B82

7歳の男児。上顎左側乳中切歯が生え代わらないことを主訴として来院した。A┘は6か月前に脱落し、後継永久歯が萌出してきたという。3歳ころに上顎乳前歯部に外傷の既往がある。診察と検査の結果、└Aを抜歯することとした。初診時のロ腔内写真(別冊No.37A)とエックス線画像(別冊No.37B)を別に示す。
抜歯の根拠はどれか。2つ選べ。

第115回国家試験 B83

薬物の有害事象として口腔粘膜に難治性潰瘍を生じるのはどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B84

全部床義歯製作過程における仮想咬合平面の設定で碁準になるのはどれか。3つ選べ。

第115回国家試験 B85

79歳の女性。上顎右側犬歯の咬合痛と口蓋側歯肉の腫脹を主訴として来院した。3日前から症状を自覚するようになったという。骨粗鬆症のため1年前からビタミンDを服用している。打診痛はあるが自発痛はない。初診時の口腔内写真(別冊No.38A)とエックス線画像(別冊No.38B)を別に示す。歯周組織検査結果の一部を表に示す。
3┘に対する適切な対応はどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B86

流し込みレジンによる義歯製作で正しいのはどれか。1つ選べ。

第115回国家試験 B87

行動調整法を用いた歯科治療中の写真(別冊No.39)を別に示す。
本装置の適用で適切なのはどれか。すべて選べ。

第115回国家試験 B88

若年者に好発するのはどれか。2つ選べ。

第115回国家試験 B89

61歳の女性。右側での咀嚼困難を主訴として来院した。診察の結果、6┐相当部にインプラントによる補綴処置を行うこととした。上部構造試適時の口腔内写真(別冊No.40A)と装着終了時の口腔内写真(別冊No.40B)を別に示す。
この間の処置過程を実施の順番に並べた時に3番目に該当する処置はどれか選べ。
A:咬合接触調整
B:隣接接触関係の調整
C:軟らかい封鎖材の挿入
D:コンポジットレジンの充填
E:アバットメントスクリューの締結
(改)

第115回国家試験 B90

21 歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。
検査の結果、FMA が 33.0度、IMPAが95.0度、下顎のrequired arch lengthは68.0mm、available arch length は 69.0 mm であり、Spee 彎曲の深さは 0.0 mm であった。
Total discrepancy を算出せよ。
ただし、FMIA の基準値は 57.0 度とする。なお、小数点以下の数値が得られた 場合には、小数点第2位を四捨五入すること。