令和元年度(第113回)歯科医師国家試験問題|午後41問〜午後60問

第113回国家試験 B71

19歳の女性。咀嚼困難を主訴として来院した。3日前に階段から転落し、オトガイ部を強打したという。検査の結果、保存的治療を行うこととした。初診時のエックス線画像(別冊No.23A)とCT(別冊No.23B)を別に示す。
使用するのはどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B72

3歳の男児。上顎左側乳中切歯の齲蝕治療を希望して来院した。自覚症状はないという。強膜が青色にみえる。初診時の口腔内写真(別冊No.24A)とエックス線画像(別冊No.24B)を別に示す。
この患者の治療に際し特に留意すべきなのはどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B73

45歳の女性。下顎右側臼歯部のブラッシング時の痛みと食片圧入を主訴として来院した。支台歯のプロービング深さは全周3mmである。診察の結果、補綴装置を新製することとした。初診時のプリッジ除去後の口腔内写真(別冊No.25)を別に示す。
適切な補綴前処置はどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B74

開口障害を生じやすいのはどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B75

40歳の男性。慢性歯周炎と診断し、歯周基本治療を行うこととした。喫煙者で、いずれ禁煙したいと考えているが、今すぐに行う予定はないという。喫煙習慣に関する問診結果の一部を表に示す。
・10年間、1日15本の喫煙歴がある。
・起床後すぐに喫煙する。
・一日の中で朝の喫煙が最もやめにくい。
・体調不良時も喫煙している。
・一度、1か月間の禁煙ができたことがある。
患者への説明で適切なのはどれか。3つ選べ。

第113回国家試験 B76

76歳の男性。軽度の咀嚼困難を主訴として来院した。10年前に上下顎全部床義歯を製作し、問題なく使用していたが、2年前から食事時に下顎の義歯が動くようになったという。初診時の口腔内写真(別冊No.26A)、義歯装着時の口腔内写真(別冊No.26B)、義歯装着時の顔貌写真(別冊No.26C)、偏心運動時(青)とタッピング運動時(赤)の咬合接触を印記した義歯の写真(別冊No.26D)及び適合検査後の義歯の写真(別冊No.26E)を別に示す。
考えられる原因はどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B77

29歳の男性。下顎右側第二大臼歯の冷水痛を主訴として来院した。診察の結果、歯科治療恐怖症のため、ミダゾラムによる静脈内鎮静下に7┐のコンポジットレジン修復を行うこととした。処置中にいびきをかきはじめたので深呼吸を指示したが応答しない。その時の生体モニタの画面(別冊No.27)を別に示す。
行うべき対応はどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 B78

62歳の女性。上顎右側第一大臼歯欠損による咀嚼困難を主訴として来院した。検査の結果、⑦6⑤」のブリッジを製作することとした。印象採得時の写真(別冊No.28A)と印象体の写真(別冊No.28B)を別に示す。
この印象法の利点はどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 B79

11歳の男児。上顎右側第一小臼歯の変色を主訴として来院した。初診時の口腔内写真(別冊No.29A)とエックス線画像(別冊No.29B)を別に示す。
原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B80

上顎右側側切歯遠心部に付与された部分床義歯の支台装置の写真(別冊No.30)を別に示す。
ワイヤークラスプと比較したこの支台装置の長所はどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 B81

57歳の男性。全身麻酔下に右側の下顎骨嚢胞摘出術を行うこととした。麻酔導入後、気管挿管のために喉頭蓋を持ち上げた時点で心電図の変化を認めた。心電図と脈波の波形(別冊No.31)を別に示す。
心電図異常の原因として考えられるのはどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B82

可撤性ブリッジの適応となるのはどれか。3つ選べ。

第113回国家試験 B83

スポーツマウスガードの使用目的はどれか。3つ選べ。

第113回国家試験 B84

9歳の女児。受け口を主訴として来院した。FMAは標準値より2S.D.小さかった。診断の結果、上顎前方牽引装置を用いて矯正歯科治療を行うこととした。牽引方向の模式図(別冊No.32)を別に示す。
適切な牽引方向はどれか。1つ選べ。

第113回国家試験 B85

68歳の男性。右側舌縁部の接触痛を主訴として来院した。3か月前から口内炎の治療を受けているが症状は改善しない。触診と画像検査で頸部のリンパ節に腫脹を認めなかった。初診時の口腔内写真(別冊No.33A)、口腔内超音波検査の画像(別冊No.33B)及び生検時のH-E染色病理組織像(別冊No.33C)を別に示す。
適切な治療はどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 B86

73歳の男性。上顎義歯の審美不良と不適合を主訴として来院した。使用中の義歯は4年前に製作したという。下顎義歯は装着していない。検査の結果、上顎前歯に根面板を装着後、上下顎部分床義歯を新製することとした。初診時の口腔内写真(別冊No.34A)、使用中の義歯の写真(別冊No.34B)及ぴ使用中の義歯装着時の口腔内写真(別冊No.34C)を別に示す。
義歯の新製にあたり考慮すべきなのはどれか。3つ選べ。

第113回国家試験 B87

42歳の女性。上顎左側第一大臼歯部の根尖部圧痛を主訴として来院した。7か月前、└6に補綴装置を装着したという。2か月前に同部に腫脹を生じたが、1週後に消退したため放置していたところ、2日前から違和感を生じるようになったという。補綴装置の除去は希望していない。└6の動揺度は1度で、プロービング深さは3mm以下であった。初診時の口腔内写真(別冊No.35A)、エックス線画像(別冊No.35B)及び歯科用コーンビームCT(別冊No.35C)を別に示す。
適切な処置はどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 B88

40歳の男性。上顎左側中切歯の一過性の冷水痛を主訴として来院した。2か月前から自覚していたがそのままにしていたという。検査の結果、齲蝕と診断し、光硬化型グラスアイオノマーセメント修復を行うこととした。初診時の口腔内写真(別冊No.36A)、エックス線画像(別冊No.36B)、└1の口蓋側面から便宜拡大した口腔内写真(別冊No.36C)及び切削器具の写真(別冊No.36D)を別に示す。
窩洞形成に用いるのはどれか。2つ選べ。

第113回国家試験 B89

20 歳の女性。歯並びが悪いことを主訴として来院した。模型分析とセファロ分析を行ったところ、IMPAは 99 度、FMAは 29 度、下顎の available arch length は 65.5 mm、required arch length は 70.0 mm であった。
Total discrepancy を求めよ。
ただし、FMIA の基準値は 57 度とする。なお、小数点以下の数値が得られた場 合には、小数点以下第2位を四捨五入すること。

第113回国家試験 B90

静脈麻酔薬を用いて全身麻酔を導入する際の手技を実施の順番に並べた時に③に該当するものはどれか。
ただし、①〜⑤はa〜eのいずれかに該当する。