25歳の女性。下顎右側大臼歯部の疼痛を主訴として来院した。1週前から自覚しており、徐々に増悪してきたという。下顎右側臼歯部歯肉に腫脹を認める。初診時のエックス線写真とCTを示す。 最も疑われるのはどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 5
1→歯根嚢胞であれば境界明瞭な透過像が確認できるが今回はない。疼痛が増悪している症状からも否定的である。
2→通常無症状であることやCT像で確認できる皮質骨の断裂は起こさない。
3→エナメル上皮腫に特徴的なナイフカット像がない。また、腫脹がおきるが疼痛は起こすことがあまりないので否定的である。
4→腺腫様歯原性腫瘍であれば埋伏歯を伴う透過像内に石灰化物を示す不透過像を認めることが特徴である。今回の所見とは異なり否定的である。
5→画像所見において骨硬化を伴う透過像と皮質骨の断裂を認める。慢性下顎骨骨髄炎が最も疑われる。