第110回歯科医師国家試験 C66

1→症例はガマ腫と考えられる。嚢胞腔内に粘液物質を含み、上皮がない嚢胞壁になる。病理組織像と合致する。

2→嚢胞壁は内外２層に分かれており、線維性結合組織の外層と肉芽組織を含む内層になっている。歯根嚢胞の所見である。

3→ウは線維性結合組織と非角化重曹扁平上皮からなる。含歯性嚢胞などで認める。

4→エは錯角化重層扁平上皮が確認できる。角化嚢胞性歯原性腫瘍の病理像である。

5→オは内腔に角質変性物を含む。結合組織内には皮膚付属器（脂腺）を含むので類皮嚢胞の可能性がある。