第109回歯科医師国家試験 D36

1→骨種では病理像において層板骨、海面骨の増生を認める。線維性結合組織の増生はない。

2→骨肉腫は旭日像などが特徴として挙げられる。病理組織像では骨芽細胞様の悪性間質細胞や悪性類骨からなる。所見が異なる。

3→歯牙腫はエックス線写真所見において境界明瞭な塊状の不透過像があり、一層の透過帯がある。所見として異なる。

4→骨形成線維腫は境界明瞭な骨吸収像があり、内部に不透過像がある。病理組織像では線維性結合組織の増生がみられ、セメント質に類似した硬組織を認める。所見として正しい。

5→エナメル上皮線維象牙質腫は歯原性上皮と歯原性外胚葉性間葉組織の両方の増殖からなる腫瘍である。病理組織像では歯乳頭類似の未熟な間葉組織と索状の歯原性上皮がみられる。所見が異なる。