10歳の女児。永久歯の萌出遅延を主訴として来院した。初診時のエックス線写真を別に示す。 疑われるのはどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 1
1→骨形成不全症では骨の変形、骨折しやすさ、象牙質形成不全がある。また萌出遅延も認める。他の選択肢と比べ最も考えられる。
2→甲状腺機能低下症では巨舌、身体精神発育遅延があるが、萌出遅延はない。
3→先天性表皮水疱症はエナメル質形成不全、口腔粘膜の水疱やびらんを形成する。また開口障害を呈する。萌出遅延は生じない。
4→鎖骨頭蓋骨異形成症は歯の萌出遅延や埋伏過剰歯を伴う。骨形成不全との違いはエックス線写真所見だけでは難しい。一般的には泉門閉鎖不全や鎖骨無形性の写真や所見の加筆がある。
5→低フォスファターゼ症は乳歯早期脱落、縫合早期癒合などが見られる。萌出遅延は認めない。