25歳の女性。右側の上顎臼歯部の腫脹と疼痛を主訴として来院した。エックス線写真、CT及び生検時のH-E染色病理組織像を別に示す。 診断名はどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 3
1→歯根嚢胞であれば失活歯の所見があるがそれは認めない。また、病理組織像から否定的である。
2→エックス線写真所見やCT写真所見から埋伏歯を伴うので鑑別困難だが、病理組織像から否定できる。
3→病理組織像から線維性結合組織からなる間質、網目状の腫瘍実質が確認できる。エナメル上皮腫(叢状型)と診断する。
4→術後性上顎囊胞は埋伏歯を伴わない。病理組織像から否定できる。
5→角化囊胞性歯原性腫瘍は画像所見では鑑別できないが、病理組織像から否定できる。