7歳の女児。歯並びと咬み合わせが悪いことを主訴として来院した。1歳6か月時に口蓋形成術を受けたという。初診時の顔貌写真、口腔内写真及びエックス線写真を別に示す。 疑われるのはどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 4
1→Down症候群では鞍鼻、低身長、巨舌、反対咬合などを認める。
2→Crouzon症候群は常染色体優先遺伝疾患である。頭蓋縫合部の早期閉鎖、眼球突出、中顔面の低形成により下顎前突を認める。
3→鎖骨頭蓋異形成症は常染色体優生遺伝疾患である。鎖骨の欠損、多数の埋伏歯や過剰歯などを認める。
4→Goldenher症候群は先天異常であるが、顔面の片側肥大、非対称性がある。顎骨や外耳の形態異常を認め、下顎枝下顎骨の矮小化、関節突起・筋突起の一部または全部欠損を認める。小下顎症を呈することがある。
5→Beckwith-Wiedemann症候群は腎臓や肝臓の腫瘍、低血糖、巨舌、反対咬合、開咬などを認める。