耳下腺病変の切除物のH-E染色病理組織像(別冊No.1)を別に示す。 腫瘍細胞の特徴はどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 3・5
1→杯細胞は気道粘膜上皮などでみられる。病理所見からWarthin腫瘍が考えられる。杯細胞は特徴的所見ではない。
2→脂肪滴の形成は加齢に伴い唾液腺腺房でみられることがあるが、Warthin腫瘍の特徴所見ではない。
3→Warthin腫瘍では好酸性の細胞質をもつ円柱状、立方状の腫瘍性腺上皮細胞が2層性に増殖する。ここでは細胞質内に異常な形態のミトコンドリアが充実している。
4→唾液腺の加齢変化として扁平上皮化生があるが、Warthin腫瘍の特徴的所見ではない。
5→解説3参照。