右側口蓋の病変の写真(別冊No.21A)とH-E染色病理組織像(別冊No.21B)を別に示す。 診断名はどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 2
1→線維腫であればコラーゲン線維の増殖を伴うが所見が異なる。
2→乳頭腫は扁平上皮の乳頭状増殖、基底細胞の重積、有棘細胞の肥厚を認める。本症例と一致する。
3→多形腺腫は上皮性細胞の増殖に加え、粘液腫様組織や軟骨成分などが混在し、同一腫瘍内でも多種多様な像を呈する腫瘍である。病理像が異なる。
4→粘表皮癌は粘液産生細胞、中間細胞、類上皮細胞からなる。腫瘍細胞による嚢胞形成や腺管を伴う。
5→扁平上皮癌は口腔内被覆粘膜上皮から連続して深部に浸潤増殖する。病理組織像では癌細胞は確認できない。