第112回歯科医師国家試験 D85

1→咬座印象は人工歯排列・削合を終えた蝋義歯などを使って、より精密な印象を取る方法である。咬合採得もしていないので、次回行うことはできない。

2→ダイナミック印象とは旧義歯などをトレーの代わりとして使用し、長時間流動性が持続するアクリル系の印象材を用いて機能時の粘膜印象をする方法である。次回行うこととは異なる。

3→ピックアップ印象は、今回であれば試適した状態のクラウンをそのままにしておいて精密印象採得を行う。その後に印象体にクラウンを取り込み模型を作成する方法である。義歯の支台装置とクラウンの適合を向上させる目的がある。

4→オルタードキャスト法は残存歯の解剖学的印象と欠損部の粘膜の機能印象を行って被圧変位量の差を補う方法である。フレームワークなどを先に作成する必要があり次回に行うものではない。

5→FGPテクニックは口腔内で対合歯の運動路をFGP用ワックスに印記してワックスアップすることで、機能的な咬合面形態を形成する方法である。義歯に用いることはあるが、基本的にクラウンブリッジに行う。次回に行うこととして適切ではない。