6歳の男児。歯の変色を主訴として来院した。全身状態に問題はない。初診時の口腔内写真を別に示す。 原因として考えられるのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 2・4
1→咬爪癖は正中離開や叢生など歯列への影響があるがエナメル質の形成不全には寄与しない。
2→幼児期の外傷はエナメル質減形成を生じる可能性がある。
3→抗菌薬特にテトラサイクリン系では歯の着色とエナメル質形成不全を起こす。1歯に限局することはない。
4→先行乳歯の根尖病巣があった場合には後継永久歯のエナメル減形成の原因になる。
5→妊娠期の母体の栄養不良では胎生期に石灰化が生じる乳歯においてはエナメル質減形成が生じる。しかし、中切歯の石灰化開始時期は出生後3から4ヶ月のため原因として考えにくい。