下顎の偏位を主訴とする患者に行った手術時の写真を別に示す。 術中損傷によって、術後に気道閉塞を起こす危険性があるのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 2・5
1→頬動脈は顎動脈の枝分かれのため下顎部位治療で損傷する可能性はない。
2→舌下動脈は舌動脈の枝分かれで下顎骨内面を沿う様に走行する。骨切り術では損傷する可能性があり注意が必要である。
3→舌深動脈は舌動脈の枝分かれで舌後方下面から舌尖に走行する。下顎骨からは離れており骨切り術で損傷する可能性は低い。
4→上甲状腺動脈は外頸動脈からの枝である。舌骨大角付近から甲状腺に向かう。下顎骨からは離れているので損傷の可能性は低い。
5→オトガイ下動脈は顔面動脈の枝分かれで下顎骨体直下を通り顎二腹筋下方に向かう。下顎骨に近く骨切り術の際には損傷に注意が必要である。