43 歳の女性。口蓋部の腫瘤を主訴として来院した。2か月前に無痛性腫瘤に気付いたという。圧痛はなく、触診にて弾性硬である。初診時の口腔内写真と摘出物の H-E 染色病理組織像を別に示す。診断名はどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 2
1→多形腺腫は導管細胞様の腫瘍細胞と筋上皮性腫瘍細胞からなる。軟骨様成分の形成や粘液種様の構造の形成を認める。病理所見と異なる。
2→粘表皮癌は粘液産生細胞、中間細胞、類上皮細胞からなる悪性腫瘍である。病理所見と一致するため最も疑われる。
3→腺様囊胞癌は特徴的な構造として篩状構造が見られる。腺管形成と充実性胞巣を認める。病理所見と異なる。
4→扁平上皮癌は高分化型では癌真珠を特徴的に認める。嚢胞腔は認めず、充実性の腫瘍胞巣を認める。病理所見と異なる。
5→悪性リンパ腫ではリンパ球の充実性増殖を認める。病理所見と異なる。