第111回歯科医師国家試験 A78

1→血管腫では血管組織の増生と拡張が起きる。またCTでは静脈石を認めることがある。PETでの異常集積は起こらない。

2→骨肉腫では病理組織像で類骨や骨組織及び肉腫様間葉組織の混在が認められる。今回の病理組織像では認められない。また、CT像で旭日像などの骨膜反応がないので否定的である。

3→腺様嚢胞癌では病理組織像で特徴的な篩状構造を認める。本症例では認められない。

4→扁平上皮癌は癌真珠の形成があり、口腔内所見として粘膜表面に病変が発生する。本症例では病理像が異なり、粘膜下に腫脹があることから否定的である。

5→病理像において異形リンパ球が認められる。CT像では骨破壊像が認められ、PETで異常集積像を認める。悪性リンパ腫の所見と一致する。