36歳の男性。咀嚼困難を主訴として来院した。幼少時から遺伝疾患を指摘されているという。低身長と歯列不正が認められる。初診時のエックス線写真を示す。 考えられるのはどれか。1つ選べ。
正解!
不正解 答え 5
1→大理石骨病は破骨細胞の機能不全による骨吸収障害により、びまん性の骨硬化を呈する症候群である。視力障害、難聴、顔面神経麻痺、水頭症などの脳神経圧迫症状を生じやすい。 今回の所見とは異なる。
2→Marfan症候群は常染色体優性遺伝疾患である。大動脈、骨格、眼、肺、皮膚、硬膜などの全身の結合組織が脆弱になる。今回の所見とは異なる。
3→Gardner症候群は顎骨の骨種を発症する。今回の所見と異なる。
4→基底細胞母斑症候群は顎骨嚢胞を多発する。今回の所見と異なる。
5→鎖骨頭蓋骨異形成症は常染色体優性遺伝疾患である。鎖骨の欠損、永久歯の萌出遅延、多数の埋伏歯を特徴とする。所見として当てはまる。