79歳の女性。全部床義歯を製作中である。上下口唇の豊隆の確認と咬合採得の後に咬合器に装着した作業模型の写真と上下顎顎堤の関係の写真を別に示す。 人工歯排列時に留意すべきなのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 1・4
1→下顎前突症例である。臼歯部は歯槽頂間線の法則から交叉咬合排列にすることがある。
2→前歯部に垂直的・水平的に被蓋を大きくすることは人工歯排列の際に困難を生じる。切端咬合に近い状態でほとんど垂直的・水平的に被蓋はない状態になる。そうでないと矢状切歯路角が大きくなり平衡がとれない。
3→解説2参照。
4→下顎前歯部の顎堤は垂直的に高さが減るので歯槽頂上に人工歯を排列することになる。
5→上顎歯列弓が下顎歯列弓に比べて小さくなる。そのため下顎前歯部は小さい人工歯を選択する。