1→悪性貧血はビタミンB12の吸収が阻害されることにより生じる疾患である。シスプラチンで溶血性貧血が生じる可能性はあるが、悪性貧血は生じない。
2→肺線維症はブレオマイシンによって生じる可能性はあるが、シスプラチン投与では生じない。
3→歯肉増殖症はフェニトインやシクロスポリン、ニフェジピンなどで生じるが、シスプラチンによって生じることはない。
4→腎機能障害はシスプラチンが近位尿細管に蓄積し、障害することによって生じる可能性がある。
5→発熱性好中球減少症は悪性腫瘍に対する薬物療法中に好中球が500/μl未満に減少し体温が37.5℃以上発熱を呈している状態である。シスプラチンにより汎血球減少が進行すると生じる可能性がある。