下顎左側智歯の抜去を予定している患者のエックス線画像とCTを別に示す。 矢印で示す構造を損傷すると同側に生じる可能性が高いのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 4・5
1→舌の味覚は顔面神経の鼓索神経に支配される。下顎神経ではないので関係ない。
2→下唇の運動は顔面神経支配のため関係がない。
3→頬粘膜の感覚は頬神経により支配されるが、下顎管付近を走行することはない。頬粘膜の感覚異常を生じる可能性は低い。
4→矢印は下顎管を指している。下歯槽神経、下歯槽動静脈が走行する。損傷すると同部位からの出血やオトガイ部や下顎前歯部歯肉の知覚麻痺が生じる。
5→解説4参照。