第110回歯科医師国家試験 C36

1→口輪筋は口唇周囲を走行しているので今回の外傷では明らかに損傷している。

2→鼻涙管は下鼻道に開口する。今回の外傷では上唇から鼻孔にかけてなので損傷の可能性は低い。

3→今回の外傷では口角は保存されている。また鼻孔より下方にしか創がないので口角挙筋は損傷されている可能性が低い。

4→上唇動脈は顔面動脈の枝である。上唇、口裂に沿って正中に向かうので今回の外傷では損傷している可能性が高い。

5→鼻口蓋神経は翼口蓋神経節よりでる上顎神経後鼻枝からでる。切歯孔を通るので今回の外傷では損傷の可能性は低い。