35歳の女性。上顎左側臼歯部の疼痛と腫脹を主訴として来院した。初診時のエックス線写真及びCT写真を別に示す。診断として考えられるのはどれか。2つ選べ。
正解!
不正解 答え 2・5
1→上顎洞癌では上顎洞の菲薄化が見られる。内側と後壁に骨膨隆が見られる。CTでは骨破壊像は認めずやや選択肢の優先度が落ちる。
2→左上第一大臼歯の根尖部に透過像があるため歯根嚢胞が疑われる。
3→含歯性嚢胞に特徴的な歯冠を取り囲む嚢胞が認められない。
4→繊維性骨異形成症に特徴的なすりガラス様所見は認められない。
5→エナメル上皮腫は菲薄化を伴う骨膨隆を示す。下顎大臼歯のような好発部位ではないが、診断として考えられる。